三法印 — 諸行無常・諸法非我・涅槃寂静
nakano
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概要
三法印(さんぼういん)とは、仏教の教えの根本的な特徴を示す3つの命題です。あらゆる仏教思想の出発点であり、仏教を他の思想体系から区別する核心的な教義です。
三つの命題
1. 諸行無常(しょぎょうむじょう)
すべての形成されたもの(諸行=サンカーラ)は変化し続ける。固定された実体として持続するものは何一つ存在しない。
20世紀の哲学者ホワイトヘッドのプロセス哲学が「世界はモノではなくプロセスである」と説いたのと同様の洞察を、2500年前に表現しています。
2. 諸法非我(しょほうひが)
一切の事物(諸法=ダンマ)には固定的な自己(我=アートマン)が存在しない。「私」とは、5つの要素(五蘊)が相互作用し続ける動的なプロセスであり、不変の核ではありません。
→ 詳しくは 無我 を参照
3. 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
「涅槃(ニルヴァーナ)」とは、煩悩(欲望や執着、怒りなど)の炎が静かに吹き消された状態のことです。無常と無我を正しく理解し、余計な執着を手放した後に訪れる、静かで安定した安らぎの境地を指します。
→ 詳しくは ニルヴァーナ を参照
※ 四法印(しほういん)について
この三法印に、**一切皆苦(いっさいかいく)**という命題を加えたものを「四法印」と呼びます。 一切皆苦は「期待と現実の構造的なズレから生じる不満足な状態」を指し、この苦の根本原因(渇愛)を解明することが、涅槃寂静へ至るための重要なプロセスとなります。 (詳しくは 渇愛 を参照)
この概念が登場するブログ記事
さらに深く知るためのガイド
- 三法印 - Wikipedia(2026年3月6日参照)
- 中村元訳『ブッダのことば スッタニパータ』(岩波文庫)