自性(じしょう)
nakano
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概要
自性(じしょう、サンスクリット:svabhāva)とは、「自分自身(sva)のあり方(bhāva)」を意味し、他との関係なしに自立して存在する固定的・不変的な本質を指します。仏教、特に中観派においては、このような自性はどこにも存在しない(無自性)とされ、自性があると思い込むことが苦しみの根源であると考えます。
詳細解説
私たちは言語や認知のクセによって、事物を「名前がある=固定した本質がある」と捉えがちです(実体化)。
- 条件付けの否定: 自性は「条件に左右されない」ことを前提としますが、現実の事物はすべて条件(縁)によって変化します。
- 言語との関係: 「リンゴ」「自分」という名詞を使うとき、私たちはその背後に不変の自性があると感じてしまいます。
- 無自性と空: 事物に自性がないこと(無自性)を「空」と呼びます。
この概念が登場するブログ記事
さらに深く知るためのガイド
- Wikipedia 自性
- 桂紹隆・五島清隆『龍樹『根本中頌』を読む』(春秋社)