八不(はっぷ)
nakano
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概要
八不(はっぷ、サンスクリット:Aṣṭā-v-akṣarā)は、ナーガールジュナの『中論』の冒頭(帰敬偈)に示された8つの否定です。事物を「生まれた」「滅びた」といった固定的な概念(戯論)で捉えることを禁じ、ありのままの縁起を観るための指針となります。
詳細解説
以下の4対・8つの否定から構成されます。
- 不生(ふしょう)・不滅(ふめつ): ゼロから生まれることも、完全に消えることもない(連続的なプロセス)。
- 不常(ふじょう)・不断(ふだん): 永遠に続くのでもなく、完全に途切れるのでもない。
- 不一(ふいつ)・不異(ふい): 全く同一でもなく、全く別物でもない(不二)。
- 不来(ふらい)・不出(ふしゅつ): どこからか来るのでもなく、どこかへ去るのでもない。
これらの否定は、世界そのものを否定しているのではなく、世界を「実体」として固定しようとする私たちの「認知のクセ」や「言葉の牢獄」を解体するためのものです。
この概念が登場するブログ記事
さらに深く知るためのガイド
- Wikipedia 八不中道
- ナーガールジュナ『中論』第1章