タットヴァールタ・スートラ

nakano
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概要

『タットヴァールタ・スートラ(Tattvārtha Sūtra)』は、ウマースヴァーティ(ウマースヴァーミン)に帰されるジャイナ教の体系書です。成立年代には幅がありますが、一般に紀元2〜5世紀ごろのサンスクリット文献と考えられています。

シュヴェーターンバラ派とディガンバラ派の両方で重んじられてきた点が特徴です。ただし、著者名の形、節の読み、注釈の内容まで両派が完全に一致するわけではありません。

解脱への一つの道

第1章1節は、正しい信仰・見方、正しい知識、正しい行為の三つを、解脱への一つの道として置きます。

全10章は、認識、魂と生命の分類、宇宙、物質、カルマの流入と束縛、誓戒、カルマの遮断と脱落、解脱を扱います。認識論だけを論じる本ではなく、宇宙に何が実在し、魂がなぜ輪廻し、どの実践によって自由になるのかをまとめた文献です。

七つのタットヴァ

解脱の過程は、七つの基本原理から整理できます。

  1. ジーヴァ:魂・生命主体
  2. アジーヴァ:魂ではない実体
  3. アースラヴァ:カルマの流入
  4. バンダ:魂への束縛
  5. サンヴァラ:新たな流入の遮断
  6. ニルジャラー:既存のカルマの脱落
  7. モークシャ:すべてのカルマからの解放

功徳と罪を加え、九つの原理として数える伝統的な整理もあります。

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