ナヤ(観点)
nakano
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概要
ナヤ(naya)は、対象の特定の側面へ焦点を当てる観点です。個人の感想一般ではなく、何を対象とし、どの性質・意味・言葉を主にするかによって区別されます。
『タットヴァールタ・スートラ』第1章6節は、基本原理を知る方法としてプラマーナとナヤを挙げます。注釈では、プラマーナが対象を包括的に捉えるのに対し、ナヤは一つの側面を前景に置くと説明されます。
一面を捉えることと、一面を絶対化すること
コップを材質から見ればガラスであり、用途から見れば水を飲む道具です。どちらも対象に支えられた説明ですが、答えている問いが異なります。
一つのナヤを用いるとき、他の側面は背景へ退きます。背景に置くことと、存在しないものとして否定することは別です。ある観点を対象のすべてとして扱うと、本来は有効だった説明が一面的な誤りへ変わります。
七つのナヤ
第1章33節は、ナヤを七つに分類します。一般的な捉え方、具体的な用法、現在の状態、語の慣用、語源、実際の用法など、意味と対象をどこから捉えるかを分けたものです。
この分類は「七人いれば七つの真理がある」という話ではありません。同じ対象について、説明の焦点と範囲を明らかにするための論理的な道具です。
この概念が登場するブログ記事
さらに深く知るためのガイド
- ウマースヴァーティ『タットヴァールタ・スートラ』第1章6節・33節
- プージュヤパーダ『サルヴァールタシッディ』
- Paul Dundas, The Jains