知的非暴力(知的アヒンサー)
nakano
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概要
知的非暴力または認識論的アヒンサーは、アネーカーンタヴァーダとアヒンサーを結び、他者の観点を一面的に無意味としない姿勢を表す近現代の解釈です。
理解に役立つ言葉ですが、『タットヴァールタ・スートラ』が「議論で相手を打ち負かすこと」をヒンサーと定義したわけではありません。原典のアヒンサーと、認識・対話への応用を分けて扱う必要があります。
原典のアヒンサー
『タットヴァールタ・スートラ』第7章13節は、ヒンサーを、情念や不注意を帯びた活動によって生命の力を損なうこととして説明します。生きものへの加害と、行為者の怒り・執着・不注意が問われます。
ジャイナ哲学者たちは、他学派へ厳しい反論も行いました。したがって、反論や論証そのものを禁じる思想とは言えません。
対話へ応用できること
言葉は人を辱め、社会的な立場を奪い、現実の加害へつながることがあります。アヒンサーから対話を考えるなら、次の区別が役立ちます。
- 主張を検討することと、人の存在価値を否定すること。
- 誤りを訂正することと、相手を屈服させること。
- 根拠のない意見を退けることと、別の観点を最初から消すこと。
相手の主張に必ず部分的な真理を残す必要はありません。対象と根拠を確かめ、誤った主張は誤りとして指摘できます。同時に、発言を動かす怒りや支配欲を点検する余地があります。
この概念が登場するブログ記事
さらに深く知るためのガイド
- ウマースヴァーティ『タットヴァールタ・スートラ』第7章13節
- Bimal Krishna Matilal, The Central Philosophy of Jainism (Anekānta-vāda)
- Paul Dundas, The Jains