ジーヴァ (Jīva)
nakano
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概要
ジーヴァ(Jīva)は、ジャイナ教において「霊魂」や「生命」を意味する概念です。意識(チェータナー)と、知覚・知解能力(ウパヨーガ)を持つ精神的な実体(ドラヴィヤ)であり、人間だけでなく動物、植物、さらには地・水・火・風といった四大元素や微細な生命体(ニゴーダ)に至るまで、あらゆる生命体に宿っているとされます。
詳細解説
ジャイナ教の形而上学において、ジーヴァは永遠不変の実体であり、本来は「無限の知・無限の視・無限の力・無限の楽」という四つの無限なる性質(チャトゥシュタヤ)を備えています。しかし、現実の生においては、物理的な物質である「業(カルマ / プドガラ)」が付着することにより、その本性が覆い隠され、輪廻の苦しみに束縛されています。
特徴
- 遍在性: ジーヴァは宇宙のあらゆる生命体に存在します。
- 可変性(身体サイズへの適応): ジーヴァはそれが宿る身体(蟻から象まで)の大きさに合わせて、光が部屋を満たすようにそのサイズを変えると定義されます。
- 主体的責任: ジャイナ教では、ジーヴァ自らが行為の主体(カルタル)であり、その結果を受け取る主体(ボークタル)であるとされ、他者や神に運命を委ねることはありません。
関連するブログ記事
この概念は、以下のブログ記事で詳しく解説されています。
- /blog/jainism-part-2/chapter-1 - 「私は何者か」——認識から存在へ踏み込む
- /blog/jainism-part-2/chapter-3 - 世界を構成する六つの実体
- /blog/jainism-part-2/chapter-5 - 全ての生命の「顔」——レヴィナスとアヒンサーの極北
さらに深く知るためのガイド
- Wikipedia「Jiva」: ジーヴァの定義と分類
- 『タットヴァールタ・スートラ』: ジャイナ教の教義の体系的な解説書