ジーヴァ (Jīva)
nakano
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概要
ジーヴァ(jīva)は、ジャイナ教における魂・生命主体です。『タットヴァールタ・スートラ』第2章8節は、ジーヴァの特徴をウパヨーガ、すなわち知り、見る働きによって示します。
ジーヴァは一つの普遍的な魂ではなく、無数に存在します。人間や動物だけでなく、植物や一感覚の生命にもジーヴァがあると考えられます。土、水、火、風を身体とする生命という分類もあり、現代生物学とは異なる生命観を形づくります。
魂とカルマ物質
ジーヴァは、プドガラという物質的実体とは別のものです。しかし輪廻の中では、微細なカルマ物質が魂と結びつき、知や知覚の働きを覆います。
身体をもつジーヴァは、その身体の空間を満たすと説明されます。解脱するとカルマと身体から離れますが、個別のジーヴァとして消滅するわけではありません。
この点で、ジャイナ教は「すべての魂が最後に一つへ溶ける」という一元論とは異なります。
倫理との関係
他の存在にもジーヴァがあるという理解は、アヒンサーの基礎になります。ただし、「人間と同じ人格や感情がある」という意味ではありません。何を生命とみなし、どのような行為を加害と考えるかは、感覚の分類、誓戒、カルマ論と一緒に読む必要があります。