ニルジャラー (Nirjarā)
nakano
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概要
ニルジャラー(nirjarā)は、魂にすでに結びついているカルマが脱落することです。新しいカルマの流入を止めるサンヴァラとは、役割が異なります。
窓を閉めて新しい砂が入らないようにするのがサンヴァラ、床に積もった砂を取り除くのがニルジャラー、と考えると区別しやすくなります。
二つの脱落
カルマが結果をもたらして成熟し、自然に落ちることはサヴィパーカ・ニルジャラーと呼ばれます。タパスによって成熟を早め、結果が現れる前に落とす能動的な脱落はアヴィパーカ・ニルジャラーと呼ばれます。
自然な脱落が続いても、新しいカルマが流入し束縛していれば輪廻は終わりません。そのため、サンヴァラとニルジャラーの双方が必要です。すべてのカルマが消滅した状態がモークシャ(解脱)です。
スピノザとの比較について
ニルジャラーを、因果の必然を理解して「観察者になること」と定義することはできません。ジャイナ教では、カルマは物質であり、タパスや正しい行為を通じて実際に脱落すると考えられます。
スピノザとの比較は、自由を原因のない選択と考えない点を検討するための補助線です。自然の必然の中で能動的に生きるスピノザの自由と、カルマ物質から魂が離れるジャイナ教の解脱は、異なる目標です。