ニゴーダ (Nigoda)
nakano
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概要
ニゴーダ(nigoda)は、後代のジャイナ宇宙論で語られる、きわめて微細で未発達な生命の状態です。一般に、触覚だけをもつ一感覚の植物的な生命として説明され、無数のジーヴァが共通の身体に関わるとされます。
微生物との違い
ニゴーダは肉眼で見えない存在として語られますが、現代生物学の「微生物」と同じ概念ではありません。細胞、代謝、遺伝情報によって分類される生物ではなく、魂、身体、感覚、輪廻、宇宙に存在する生命の総数を説明する宗教的宇宙論の一部です。
「一滴の水や土の一粒にニゴーダがいる」といった説明も、現代の顕微鏡観察の先取りとして受け取らない注意が必要です。
倫理との関係
ニゴーダを含む生命観は、人間や大型動物だけを加害の対象として考えないジャイナ教の徹底性を示します。ただし、ニゴーダそのものをレヴィナスの「顔」や現代環境倫理の「固有価値」で定義することはできません。
現代思想との比較から受け取れるのは、見えないものを存在しないものとして扱っていないか、という問いです。これは記事側の応用であり、原典の用語の置き換えではありません。