物化
nakano
3 min read
概要
物化は、『荘子』「斉物論」末尾で、胡蝶の夢のあとに現れる語です。荘周と胡蝶には必ず「分」がある、と置いたうえで、その変化を物化と呼びます。
詳細解説
物化を「すべてが一体化すること」と言い換えると、周と蝶の区別を残す本文の緊張が失われます。反対に、区別があるから変化はない、という話でもありません。区別を残しながら、いまの視点や同一性を絶対のものにしないことが問われます。
第一部では、物化を、判断を放棄するための語ではなく、自分の視点だけで他者や世界を固定しないための問いとして扱います。この言い方は記事の解釈であり、古典を現代の心理学用語へ置き換えるものではありません。