無用の用
nakano
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概要
「無用の用」は、『荘子』「人間世」に現れる言葉です。有用であることだけを知り、無用であることの用を知らない、と文章は述べます。ここで問われるのは、役に立つかどうかを誰が、何のために決めるかです。
詳細解説
同じ箇所では、食べられる桂や使える漆が、その有用さゆえに伐られ、傷つけられると語られます。有用性は利益や賞賛だけではなく、対象を利用可能なものとして扱い、消耗や危険へさらす理由にもなります。
「逍遥遊」の樗の大樹も、この問いを別の場面で動かします。規格に合わず大工に使われない木を、荘子は矯正しようとせず、何もない野に植え、その下で過ごす可能性を示します。無用は無価値の同義語ではなく、既存の用途に回収されないことで開く別の生を指します。