関係論的量子力学
nakano
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概要
関係論的量子力学(Relational Quantum Mechanics: RQM)は、カルロ・ロヴェッリが提唱した量子力学の解釈です。量子系の状態や物理的事実を、他の物理系との相互作用に相対的なものとして捉えます。
詳細解説
RQMでいう「観測者」は、人間の意識に限られません。相互作用する物理系どうしの関係が問題になります。そのため、「人間が見るまで世界が存在しない」という主張へ単純化することはできません。
RQMは、固定した絶対状態を前提にしない世界像として哲学的な関心も集めています。一方で、量子力学の測定結果をどのように解釈するかという物理学上の議論であり、仏教の認識論や空の教説とは、対象・方法・目的が異なります。
仏教思想と比較する場合は、それぞれの概念を先に説明し、似て見える点と異なる点を分ける必要があります。RQMが唯識や空を科学的に証明するわけでも、古典が量子力学を先取りしていたことになるわけでもありません。
この概念が登場するブログ記事
現在、成唯識論第二部では直接扱っていません。物理学と仏教思想を比較する独立した記事で、改めて検討する余地があります。
さらに深く知るためのガイド
- Carlo Rovelli, "Relational Quantum Mechanics," International Journal of Theoretical Physics 35 (1996)
- カルロ・ロヴェッリ『世界は「関係」でできている』