内在秩序と外在秩序(Implicate / Explicate Order)
nakano
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概要
内在秩序(Implicate order)と外在秩序(Explicate order)は、量子力学の存在論的解釈のために、理論物理学者のデヴィッド・ボーム(David Bohm)が提唱した概念枠組みです。私たちが普段見ている「分離された個々の事物」からなる世界(外在秩序)の奥底には、万物が不可分に結びつき、互いに織り込まれている深層の秩序(内在秩序)が存在すると論じました。
詳細解説
デヴィッド・ボームは、近代科学が世界を細かい「断片(フラグメント)」に切り分けて分析する考え方の限界を指摘しました。宇宙の本質は分割不可能な全体(ホロムーブメント)であり、個別の粒子や時間、空間は、より根源的なつながりの中で展開(unfold)されたり、重なり合って包み込まれた(enfold)りしている現象にすぎません。
ボームが物理学の言語で精緻に立ち上げたこの「宇宙の根本は断片化されていない全体である」という世界観は、アフリカ南部に数千年前から息づく「ウブントゥ(人は他者を通じてのみ存在する)」の哲学が直観的につかんでいた相互接続性(Interconnectedness)の感覚と、驚くほどの共鳴を見せています。
この概念が登場するブログ記事
さらに深く知るためのガイド
- 内在秩序と外在秩序 (Wikipedia)
- デヴィッド・ボーム著『全体性と内蔵秩序』