トゥリーヤ — 「第四」を一状態に閉じない
nakano
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概要
トゥリーヤ(Turīya)は「第四」を意味します。『マーンドゥーキヤ・ウパニシャッド』は、自己に覚醒、夢、深い眠り、第四という四つの部分があると語ります。
一般には「第四の意識状態」と呼ばれますが、通常の三状態と同じ種類の状態を一つ追加したと考えると、本文の否定的な叙述を捉え損ねます。
三つの経験状態
| 部分 | 本文の特徴 |
|---|---|
| 覚醒 | 外を認識し、粗大なものを経験する |
| 夢 | 内を認識し、微細なものを経験する |
| 深い眠り | 欲望も夢もなく、経験が分節されない |
第四は、内を認識するものでも外を認識するものでもなく、認識でも非認識でもないと記されます。見えず、掴めず、指示できず、静まり、二つではない。
OMとの対応
本文は、覚醒をA、夢をU、深い眠りをMに対応させ、第四を音の要素として区切れないものに対応させます。OMを発する身体、音の推移、音が消えた後の余韻までが哲学的な模型になります。
「目撃者」だけでは足りない
トゥリーヤを「三状態を後ろから眺める不変の観察者」と説明することは、理解の入口になります。しかし、その観察者をまた一つの対象や人格として置けば、「それを知るのは誰か」という問題が戻ります。
本文が多くの否定を重ねるのは、第四を珍しい体験として所有させないためだと読めます。