Singulare Tantum — 意識を複数と数えられるか

nakano
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概要

Singulare Tantumは「単数形しか持たない語」を意味します。エルヴィン・シュレーディンガーは哲学的著作で、意識は本来一つであり、複数の独立した意識という見方には問題があると論じました。

科学的発見ではなく、哲学的受容

シュレーディンガーは量子力学の創始者の一人ですが、この意識論は量子力学の実験によって証明された命題ではありません。彼がインド思想に強い関心を持ち、自分の世界観を考える中で採用した哲学的立場です。

そのため、「量子力学が梵我一如を証明した」と説明することはできません。興味深いのは、世界を物理的に分析した科学者が、分析する主体を同じ方法で複数へ分けられるのかという問いに惹かれたことです。

ウパニシャッドとの比較

ウパニシャッドの自己論と、シュレーディンガーの意識論には重なる関心があります。しかし、成立した時代、問題設定、論証の方法は違います。比較は受容史として読むと豊かになります。

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