タウヒード――神の唯一性

nakano
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概要

タウヒード(Tawḥīd)は、神の唯一性と比類のなさを認める、イスラームの中心原理です。信仰告白、礼拝、神学的な思索など、イスラームの異なる営みは、この唯一性を言葉と行為で確かめるものとして結びついています。

タウヒードを「世界は一枚の設計図である」という現代的なシステム理論に置き換えると、意味を狭めてしまいます。中心にあるのは、世界の仕組みを一つのモデルで説明することではなく、神と被造物を同列に置かず、究極的な帰属と崇拝を神のみに向けることです。

世界の「しるし」と唯一神

クルアーンは、天地、昼夜、雨、風、生きものなどを「しるし」として示します(2章164節、30章20〜25節)。これらは神そのものではなく、神の創造と働きへ注意を向けるものです。

そのため、自然を読むことは、現象の背後に機械的な設計図を見つける作業とは限りません。人間が自分を世界の中心に置かず、支えられている位置と、そこから生じる感謝や責任を問い直すことにつながります。

神学史の広がり

神の属性をどのように理解するか、神の唯一性と人間の自由をどう両立させるかについては、イスラーム神学の諸学派が異なる議論を重ねてきました。タウヒードは重要な共通原理ですが、その含意が歴史上いつも一つの説明に固定されていたわけではありません。

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