ミーサーク(第一の契約)

nakano
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概要

ミーサーク(Mīthāq)は「契約」を意味します。人間観との関係で「第一の契約」と呼ばれるのは、クルアーン第7章172節の場面です。神がアダムの子孫を証人とし、「わたしはあなたがたの主ではないか」と問い、人々がそれを認めたと語られます。

この節は、審判の日に「私たちは知らなかった」と言えないようにする、という責任の文脈へ続きます。第一の契約は、心地よい原初の記憶を語るだけでなく、人間が神との関係に無関係ではいられないという説明でもあります。

「魂の記憶」と断定できるか

後代の解釈では、この場面を人間の魂が現世以前に経験した出来事として読み、フィトラや神の想起と結びつけることがあります。しかし、フィトラとの結びつけ方には神学上の違いがあります。

そのため、すべての人が第一の契約を心理的な記憶として保持し、啓典を読めばそれがそのまま再生される、とまでは断定できません。原典の記述、注釈による理解、現代的な心理モデルを分ける必要があります。

学ぶことへの示唆

第一の契約は、信仰を単なる外部情報の受け取りとして考えない視点を与えます。ただし、それを「すでに知っている答えの想起」だけに縮める必要もありません。呼びかけを受けたとき、何を認め、どのように答えるかという責任の構造として読むことができます。

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