大学八条目
nakano
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概要
『大学』は、格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下という八条目を示します。個人の内面から国家へ一方向に拡大する成功手順というより、知ること、自己欺瞞を離れること、身近な関係、政治的な実践が切り離せないことを示す構造です。
八条目
- 格物:事物の理をその極に至るまで究める
- 致知:自らの知を推し極める
- 誠意:自分の意を偽らない
- 正心:偏りによって心が正しさを失わないようにする
- 修身:自分の身と行いを修める
- 斉家:家という身近な関係を整える
- 治国:国を治める
- 平天下:天下に秩序を及ぼす
詳細解説
八つの独立したチェック項目ではない
本文は、知を致すことから意・心・身へ、さらに家・国・天下へ連なる関係を示します。前の項目を完全に終えてから次へ進む機械的な工程表ではありません。
格物の「物」は事である
朱熹の注は「物猶事也」と説明します。格物は物体の観察だけでなく、親子、友人、仕事、政治など、具体的な事の筋道を究めることを含みます。
個人修養だけに閉じない
八条目は、自分の心を整えることを私的な満足で終わらせません。身近な関係と公共的な秩序へ接続します。同時に、天下を語る人も、自分の意と心の偏りを点検する必要があります。