性即理(せいそくり)
nakano
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概要
「性即理」は、『中庸』の「天命之謂性」に対して朱熹が置いた注です。人や物の性を、天から賦与された理として説明します。
これは「自分の現在の判断は正しい」という意味ではありません。『中庸章句』は、性と道は同じでも気稟には違いがあり、過不足が生じるため、教えと修養が必要になると続けます。
詳細解説
性・道・教
- 性:人物に賦与された理
- 道:日用の事物の間で通るべき筋道
- 教:現実の過不足を整える営み
性は、心の奥に保存された抽象的な善ではなく、具体的な関係で何を行うべきかという道へ開かれています。
人間信頼という現代的読解
性即理から、人は学び直せるという信頼を読み取ることはできます。ただし「現代的な尊厳の宣言」は朱熹の直接の言葉ではなく、原典を今日へ移した読解です。
心即理との違い
陽明学の心即理は、朱熹の議論を背景にしつつ、心外に事や理を立てる学び方を問い直します。性即理と心即理の差は、内と外の単純な対立ではなく、心・事・理・修養をどう関係づけるかにあります。