阿頼耶識

nakano
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概要

阿頼耶識(あらやしき、Ālaya-vijñāna)は、唯識思想において人間の意識を8つの層に分けた際、その最も深い基層に位置する第8識です。「阿頼耶」はサンスクリット語で「蔵」を意味し、過去のあらゆる経験・思考・行動の痕跡を「種子(しゅうじ)」として蓄えておく「蔵識」としての働きを持ちます。

詳細解説

阿頼耶識は、私たちが自覚できない無意識の領域でありながら、絶えず活動を続けています。ここに蓄積された種子が条件(縁)を得て芽吹くことで、私たちの目の前に「現実の認識(現行)」が現れます。

「なぜ私たちは同じような失敗や感情のパターンを繰り返すのか?」という問いに対し、唯識は「阿頼耶識に蓄積された過去の種子が発芽しているからだ」と答えます。阿頼耶識は固定された実体ではなく、川の流れのように刻々と変化し続けるプロセスです。ユングの「集合的無意識」と比較されることもありますが、阿頼耶識は各個人が固有に持ちつつも、他者と共通の「共業(ぐごう)種子」を持つことによって、同じ世界を共有して認識できると説明します。

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