末那識

nakano
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概要

末那識(まなしき、manas)は、唯識における第二の能変です。阿頼耶識に依り、それを対象として思量し、相続する流れを「私」のよりどころとして捉えます。

詳細解説

『唯識三十論頌』第5頌から第7頌は、末那識の性質を思量とし、我癡・我見・我慢・我愛の四煩悩が常に伴うと説きます。

  • 我癡:我についての無知。
  • 我見:実体的な我があるという見方。
  • 我慢:我を基準として自他を量ること。
  • 我愛:我への愛着。

末那識を、比較や自己防衛を生む心理装置として説明することはできますが、それは現代の日常へ移した解釈です。原典の中心は、阿頼耶識を対象に取り、我として執着することと、四煩悩を伴うことにあります。

唯識は、日常的な人格や責任を消そうとするわけではありません。条件によって仮に成り立つ「私」を、変わらない実体として掴むことを問題にします。

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