バディモ(Badimo / 先祖)

nakano
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概要

バディモ(Badimo)とは、南部アフリカのソト・ツワナ語圏における祖先を指す言葉です。北ソトを扱うRatheteの論文では、祖先は生者に好意的に関わり、儀礼を通じてセリティを授けうる存在として記述されます。

これは信仰と宗教実践の内部からの説明です。祖先の作用を科学的に検証された事実としてではなく、人・共同体・過去の世代の関係を組み立てる宗教的理解として読む必要があります。

詳細解説

1. 時間を越えるセリティ

Ratheteは、倫理的・宗教的な資質を備えた人物が、死後に祖先として見られると説明します。ここでは、生前の人格と、死後に祖先として認められることが切り離されていません。

2. 生者との相互作用

北ソトの宗教的理解では、祖先は単なる過去の記憶ではなく、生者を承認し、保護や警告に関わる能動的な存在として語られます。誕生、成人、婚姻、死などの儀礼は、祖先と生者の関係を整え、人生の移行を共同体の中で認める働きを持ちます。

3. 変化する祖先との関係

Ratheteの調査では、伝統的治療者や強い薬への評価が弱まる一方、祖先との関係そのものが全面的に否定されたわけではありません。キリスト教化、教育、医療、都市化などの変化の中で、どの儀礼と理解が残るかが問い直されています。

この概念が登場するブログ記事

さらに深く知るためのガイド

  • Gabriel Marcel Setiloane, The Image of God among the Sotho-Tswana, 1976.
  • John S. Mbiti, African Religions & Philosophy, 1969.
  • Matome Bethuel Rathete, The Reality and Relevance of Seriti in the Past and Present, University of South Africa, 2007(UNISA Institutional Repository公開: 2009). UNISA Institutional Repository