バディモ(Badimo / 先祖)
nakano
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概要
バディモ(Badimo)とは、南部アフリカのソト・ツワナ語圏における「先祖」を指す言葉です。アフリカ哲学において、死は存在の消滅ではなく、別の形態への移行と捉えられます。バディモは肉体を失った後も、強力な生命力(セリティ)を持ち続ける「生ける死者(Living Dead)」としてコミュニティに留まります。
詳細解説
1. 時間を越えるセリティ
人が生きている間に育んだセリティ(影)は、死後も消え去ることはありません。徳を積み、多くの人々に豊かな影を投げかけた人物は、死後も「バディモ」として、その響き(Living Legacy)をコミュニティに及ぼし続けます。
2. 生者との相互作用
バディモは、単に崇拝される対象ではなく、生者と絶えず対話し、助言を与え、時には戒めを与える能動的な存在です。コミュニティの安寧は、バディモのセリティと生者のセリティが調和していることによって保たれると考えられています。
3. 宇宙的な力の源泉
バディモは神と人間を仲介する存在でもあります。彼らは宇宙の根源的な生命力により近い位置にあり、その力をコミュニティへと引き込む導管のような役割を果たしています。
この概念が登場するブログ記事
さらに深く知るためのガイド
- Gabriel Marcel Setiloane, The Image of God among the Sotho-Tswana, 1976.
- John S. Mbiti, African Religions & Philosophy, 1969.