モディモ (Modimo)
nakano
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概要
モディモ (Modimo)とは、南アフリカのソト・ツワナ語群の思想において、万物の根源であり、宇宙全体に浸透している究極の生命力(神性)を指します。
西洋的な「雲の上にいる人格神」とは異なり、モディモは宇宙の隅々にまで行き渡る「源泉としてのエネルギー」であり、すべての存在はその一部を分かち合っています。
詳細解説
1. 生命力の源泉
モディモはすべての生命力(Vital Force)の供給源です。人間が持つセリティ(Seriti/影)も、このモディモという巨大な光が「人間という形」を通して世界に放射されたときの「響き」であると捉えられます。
2. 非人格的かつ遍在的な神性
思想家ガブリエル・セティロアネによれば、モディモは特定の姿形を持たず、むしろ磁気的なエネルギーに近い性質を持ちます。それは、生命を維持し、成長させ、調和させるための根源的なパワーです。
3. 人間との接続
人間(Motho)は、モディモから派生したエネルギーの結節点であるとされます。この視点から「人間は神である(Motho ke Modimo)」という格言が生まれ、人間の不可侵の尊厳を支える根拠となっています。
この概念が登場するブログ記事
さらに深く知るためのガイド
- Gabriel Setiloane, The Image of God Among the Sotho-Tswana, 1976.
- Gabriel Setiloane, African Theology: An Introduction, Skotaville Publishers, 1986.
- African Philosophy: An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies)