インダバ(Indaba)

nakano
3 min read

概要

インダバ(Indaba)とは、ズールー族やコサ族など南部アフリカのコミュニティに古くから伝わる、重要な問題を協議するための集会のことです。「全員が『はい』と言えるようになるまで終わらない」という、多数決の論理とは対極の意思決定様式を持っています。

詳細解説

西洋の民主主義で一般的な「多数決」は、タイムリミットや効率を優先し、マイノリティの意見を切り捨てる構造を持っています。しかし、インダバでは、たった一人の「納得できない」という声(首を振る老人)を排除すべきノイズとは見なしません。それは「システム全体がまだ汲み取っていない重要な情報」であると考えられ、なぜ納得できないのかを引き出すための対話が数日間にわたって続けられます。

インダバにおけるリーダー(長老やチーフ)の役割は、自分の意見を押し通すことではなく、全ての人に耳を傾ける「ファシリテーター」であることです。

全員が時間と忍耐をかけて参加し、自らの意見が十分に聴かれたと感じた結果としての決定には「魂」が宿り、実行フェーズでの圧倒的な当事者意識と結束力をもたらします。これもまた、ウブントゥの「自分と他者の不可分性」を体現する哲学と言えます。

この概念が登場するブログ記事

さらに深く知るためのガイド