三表の法

nakano
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三表の法(さんぴょうのほう)

概要

三表の法(あるいは「三表」)とは、ある言説や仮説が正しいかどうかを検証するために墨子が提唱した、3つの客観的な判断基準のことです。主観や感情、権威への盲信を排し、事実とデータに基づいて合理的に判断するための、2500年前に作られた「エビデンスベースの思考フレームワーク」と言えます。

詳細解説

三表とは以下の3つの基準(フィルター)を指します。

  1. 本(ほん:歴史的検証):過去の優れた指導者たちの歴史的事実と合致しているか。過去のデータとの照合。
  2. 原(げん:経験的検証):民衆が実際に見聞きした経験(現場の事実・ユーザー体験)と合致しているか。
  3. 用(よう:実利的検証):それを政治や法として実行した場合、実際に国家や民衆に利益(アウトカム)をもたらすか。

墨子はこの三表の法を用いて、「すべては運命で決まっている」という当時の運命論(命)を検証し、歴史的にも経験的にも実利的にも「偽」であると論破しました(非命)。

現代のビジネスや組織運営においても、「なんとなくそう思う」「昔からそうだから」といった慣習を疑い、客観的な事実と実利に基づいてルールをアップデートしていくための強力なツールとして機能します。

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