有と無

nakano
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概要

『老子』第11章は、車輪、器、部屋を例に、有と無の働きを語ります。車輪の中心、器の内側、部屋の戸や窓による空所があるからこそ、それぞれは使えるものになるという構図です。

詳細解説

この章は、物がある部分を無価値だと言っているのではありません。物がある部分は利益を与え、空いている部分は働きを可能にする、と両方を置きます。空所は単なる不足ではなく、用途が成立する条件です。

『荘子』の「無用の用」とは、直接同じ語ではありません。無用の用は、既存の用途に適合しないものが利用を免れ、別の生を得る逆説です。第一部では、二つを混ぜずに、用途へすぐ回収しない余白を考えるために並べています。

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